とても鮮明に残っているが、
今はもう無い。
そんな街角が僕の中にはいっぱいある。
田圃
駅前市場
生ぬるい風
夕方には真っ暗
そんな街ばかり。
そこでカエルやとんぼを追い回し
泥んこになって遊んでいたが
今はもう無い。
開発がすすみ
何年か経ったら
マンションやアーケードが立ち並び
住宅街と化していた。
もうカエルどころか
バッタもいないんじゃなかろうか。
今住んでいるところの近くに不忍池がある。
ここへ越してきた当時
やはり
ザリガニを釣ったり、夜道を急いで帰ったりしていた。
驚くことに、
今でもザリガニは居るだろうし
夜道は暗くてちょっと怖い。
ほとんど変わっていない。
だから僕はときどき、不忍池を抜け、上野公園を通って家まで帰る。
いつまでも変わらないからなんだか安心ができるような、また新鮮なような。
里山のような街だと僕は思う。