樽見鉄道スリーナイン

『樽見鉄道スリーナイン』
岐阜西方にある樽見鉄道路線内にて
4日間だけ走った、特別な列車です。

僕はそこで、車掌を務めました。
つまりその間だけ、運転士さんらと共に列車の一部になりました。
僕の目の前では、一つのストーリーが繰り広げられておりました。
いつもとは違うことに出会える。
そんな不思議な列車だったのです。






走る車内で行われる演劇列車!
しかもストーリーにあわせて運行も変えて貰いました。
この、世にも珍しい試み、
正直、一番の特等席は車掌の位置にいた僕です。
全8便、全てを見届けましたが
一度として同じ作品はなかった。
天候や時間、スピードによってもまるで違う景色を映す車窓。
運行により、軋む男も感じる風も違い、
俳優たちもそれらに影響されていく。
毎日新鮮でした。



凄かったなぁ。
演劇は常にそうですが
この公演ひとつにとても多くの人々の力が合わさって、形づくられている。
感謝しかない。
ローカル鉄道演劇ということで、いつもとは違うタイプの皆様ともご一緒させて頂いた。
特に樽見鉄道のみなさん、地元の皆さん、岐阜高専のみんな。
どうもありがとう。
また、故郷ができました。
また会いましょう!!
ご乗車下さった皆様、応援下さった皆様、お助け下さった皆様も
本当にどうもありがとうございました!
これからも精進して参ります!
千田剛士




