土曜稽古

土曜の夜、僕が仕切りで
稽古をすることにしている。
まだやり始め。

今までは「空間把握」と称して
みんなの中心にあるフォーカスを、ボールを使って感じた。
ボールを渡しあい、ただただ、そのボールをみんなの大事なモノとして
想うのだ。
徐々に変化をつけていく。
投げるのではなく、弾きあったり、手の甲ではじいたり、足をつかったり。より自分の内部の感覚を丁寧にしないといけなくする。
と他に、ボールの内容を変えていく。
「嫌いなモノ」「柔らかいモノ」「臭い物」「壊れやすいモノ」
より具体的に「卵」「羽」「赤ん坊」「時限爆弾」等
さらに「150℃の熱いモノ」「-70℃の冷たいモノ」
そして「好きという感情」「怖い何か」「嬉しくなっちゃう物」などなど

ま、そんな感じで
みんなで「共有」する事を感じていく。
必要な事は、自己の中心とフォーカスを繋げ、
その他の人と同一空間を作り上げること。
余計な嘘をついたり、ごまかしたりしないこと。
臨戦態勢をいつもとること。
絶えずフォローする精神をもつこと。
止まらないこと。など

ちなみに稽古の内容は僕の思いつきで決めている。
といっても無思慮に決めているわけじゃない。
劇団員のみんなが外で得てきてくれたことを教えてくれたり、
今まで培ってきたこと、
インプロなどで得たこと、
今まで疑問に思い、改善・会得したいと思っていたこと。
などを抽出して、どこかから借りてきたのではない稽古をしたいと
そう思い、思いつく。
だから足りないことも多いが、
新しいこと、そして得られることが多い。


先日おこなったのは
注意の領域の感覚を考えること。

アップとして、前述のボールでのやりとりを最初にやる。
そして次に連想の渡しあいをした。
気づいたのは連想がどんどん偏るということ。
「自由」な発想という観点では
もっと広がりをもちたいなとおもうけど
観点をずらし「相手との関係」を考えると
関係性がどんどん濃くなっていく感じがして面白い。
共通の言語がどんどん生まれるからだ。
相手がかわるとまた違うのだろう。
人数が変われば、また違うのだろう。
面白い。

ボール渡しも、フォーカスをボールに絞ると空間の中心がどんどん変化してしまい、高度なやりとりになると、とても見ていられなくなる。
それを話の内容のフォーカスはボールだが
話の目的のフォーカスを相手に設定すると
かなりの頻度で空間の中心が相手との間に据え置かれる。
これも楽しかった。


ようやく「注意の領域の感覚」の話です。
役者が注意しておく空間の範囲の感覚をつかむ稽古です。
時間もなかったので今日は例を示すに終わりました。
例えば照明で空間を狭めてあげると
お客さんはその空間だけを注目してくれます。
役者さんの注意する領域も同様で、小さい範囲以外をまったく注意しないと(例えば見ないとか、エネルギーを送らないとか)
そこだけにお客さんの注目を集めることができる。
例えば絵の展覧会に行ったという設定で、ある絵に注目して論じ合うシーンだとする。
二人で会話していて「良い」だの「構図がどう」だの話す。
相手の顔を見るとフォーカスは相手に移る。
が、見ないでも会話はできるので絵だけ注目しながら話すと
フォーカスは「絵」に集中できる。
フォーカスや空間の広がりや中心をイメージして、演じ、
感覚として身につけることが目的。


結構楽しい稽古だったと思う。

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千田剛士

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『誰ガタメノ剣』
2010年 紀伊國屋サザンシアター


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『ベイクド・マンション』
2009年 シアターサンモール


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『銚電スリーナイン』
2008年 銚子電鉄車内
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