月一・誰ガタメコラム 第二回

高知へ ~1日目~

二年くらい前ですが
『誰ガタメノ剣』の初演を上演するにあたり、
「こりゃ土佐の空気を吸っとかなきゃあかんな~」
と思い、高知県へひとり旅にでかけました。
気軽な気持ちで予定を決めてしまい、
こんなにも怒涛の大冒険を繰り広げるとはツユ知らず、
ただ浮かれていたものです。
では、その一日目を報告いたします。


「夏草の賦」で、菜々が初めて土佐にやってきた時の
靄の中から現れた鬼が島みたいな土佐への上陸。
あの感じが味わいたかったのですが
大阪のフェリー会社が倒産してて、東からはいけず
あっさり飛行機で行きました♪

とはいえ、初めての四国、初めての飛行機、初めての成田空港。

波乱万丈の一日でしたよ!

まず、成田は近いと思い込み、搭乗時間に遅刻。
まあそれはそれとして、余った時間をぞんぶんに使い、成田空港を大冒険♪
ひろいひろい!
自分が乗るはずだった飛行機も、屋上から飛び立つのを見ました。

飛行機に乗ってもうかれっぱなしで、
急加速に心おどり、雲海に感動し、あっさり到着する速さにびっくりしました。

いろいろ楽しくて、持って言った使い捨てカメラの最初半分はここまでで使いました。
携帯や、デジカメは電子機器なので電源落とさないといけないけど
使い捨てカメラは飛行機内でも使えて便利です。


さて、着きました♪♪
「高知龍馬空港」!!!!

今日の予定は、高知市のビジネスホテルまでえっちらおっちら歩いて移動し
時間が余れば、『誰ガタメノ剣』の冒頭シーンでもある、あの龍馬が世界を夢見た場所でもある
「桂浜」まで行こう!
と思っていました。

そう徒歩です。

当然ながら、空港から高知市街までバスが出ているのですが、徒歩なのは目的があったからです。

長宗我部関連の場所により多く訪れるには、完璧なタイムスケジュールが必要でした。
そのため、インターネットで、どなたかが行った2泊3日で長宗我部の足跡をたどったブログなどを参考にさせていただきました。

さらにネットサーフィンを続けて見つけたのがこれ
『五台山に長宗我部千翁丸さまの廟がある!』という情報。

千翁丸とは、長宗我部家の嫡男だけにあたえられる幼名で、千雄丸とも千王丸とも。
五台山は、高知市街地から国分川を越えた東に位置する山で、浦戸湾を半周したくらいの位置。

「僕の周りの長宗我部ファンが誰も訪れていない場所…」

このワードに衝動にかられ、高知に行く前から決めてました。よし!探し出してやると。

廟の話題をくれたページの描写をたよりに進みました。
ちなみにそのページはここです。

http://www.geocities.jp/jhyoda/2chyo.html

ムードがだいぶ怪しいので、少しだけ覚悟してから見に行ってください。

とにかく、目印は
「山の中腹にキラリと金色に光るもの。それは、結婚式場」
「暗く、陰気で、五台山の山陰の様なジメジメした場所」
「その真ん中に小さな祠(ほこら)があり、お地蔵さんの様なもの。」
この三つ。

お昼すぎに空港を出発し、五台山のふもとまで大体一時間。
それから山の中腹の結婚式場(だと思われる場所)を見つけ、じめじめした暗い山道を散策すること数時間。
気づけば、太陽が紅く染まり始めていました。
まったく見つかりません。
写真は、不思議な樹木とか、ざらついた山道とか、森から見た空とか、そんなのばかりです。
使い捨てカメラもそんな緑ばかり撮っているうち、ほぼ9割が使われました。
何度かお墓らしきものとか、暗く怪しげな場所にある石碑など目にしましたが、サイトにあるような廟もお地蔵様も無く、
もはや時間も無く、泣く泣くあきらめることにしました。

気づいたのです。
さっきから電灯の数も少なく、この場所から高知市街まで行く交通手段もなく
早く、この足をたよりにたどり着かないといけないことを!

ここから徒歩から、早足、そしてジョギングに変わりました。
だんだん、だんだん、あたりは暗くなっていきます。
二泊三日の宿泊道具一式を抱えながらのダッシュです。

せっかく初めての高知まで来たのに…
一日目をほぼ、無駄に過ごしてしまった…。

そんな気持ちに包まれ、走っていたら、急に視界が開けました。

太陽はだいぶ傾き、浦戸湾に紅い光線を投げかけていました。その光が反射し、湾内は金色に輝いていました。
湿度も高く、霧が立ち込めていました。綺麗でした。
靄の中に現れる岩の塊のような土佐の入り口。菜々が味わった冒険感は味わえませんでしたが
岡豊城の元親が、中央からの嫁・菜々を待つときに見ていた浦戸湾は、こんな風に輝いていたのかもしれません。

なんだか満足して、今日をあっさり締めくくる事にしました。



高知市街はそこから案外近く、18時くらいには到着。
こんなに暗くては桂浜に行く意味も無く、実際行く手段もありませんでした。
なので、桂浜は「明日行こう♪」と決めました。

駅近くのビジネスホテルをとり、街へ。
目的は、夕飯と、明日のバスの運行時間です。
そして使い捨てカメラを一つ買い足しました。

高知には繁華街が高知市にしかありません。
たぶんですけど。
そのうえ、夜の7時を過ぎると、ほとんどの店がしまります。
行ける場所は飲み屋くらいしか見当たらず、ふらふら商店街の奥へいくと、
市場のような場所があり、入りました。
その奥では、沢山のお食事屋さんが軒を並べていて、
まんなかの広い空間にテーブルと椅子がたくさんおいてあり、
我々は自由に食べたい物をチョイスしてきて、ならべて食べられました。
これ幸い♪なんて楽しい場所だろう。

今夜の晩餐は、カツオのたたき定食と日本酒の飲み比べ♪

とっても美味しくいただきました。


さて、ホテルにて。
困ったことになりました。

二日目は、元親や信親のお墓参り、そして岡豊城を訪れる、そして絵金蔵へ行く予定です。
しかし、バスの運行表を見ると、桂浜に行くには、どれかをあきらめないといけません。うむむむむ………
そこで、決心。

「よし、日の出とともに出発しよう!行く手段がないので、当然徒歩で!」

山歩きでくたくたの両足をよく揉み解しながら、酒もほどほどにし、高知一日目は終わりとなりました。

明日も大冒険の予感です。


次回、月一・誰ガタメコラム 第三回 高知へ ~2日目~
『土佐のという大地をその身で感じる』をお贈りいたします。
プロフィール

千田剛士

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シアターキューブリック
『誰ガタメノ剣』
2010年 紀伊國屋サザンシアター


シアターキューブリック
『ベイクド・マンション』
2009年 シアターサンモール


シアターキューブリック
『銚電スリーナイン』
2008年 銚子電鉄車内
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