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◎  月一・誰ガタメコラム 第四回 

高知へ~最終日~



一日目、
二日目、

とにかく桂浜をめざした。

しかし、届かなかった。

だからこの日は、最初に、そしてバスという確実な交通で
桂浜へと向かったのでした。

朝もゆっくり起き、ゆっくりご飯を食べて
ゆっくりホテルを出た。

高知駅からバスに乗る。

昨日歩いた道がどんどん過ぎていく。
あの、一歩一歩は僕の歴史だし、
太陽とともに進んだ桂浜への憧憬は、宝物です。
文明の利器によって、あっさり過ぎ去っていくそれらは
なんともあっけない。

そのことをぼんやり考えている暇も無い。
とにかく、昨日を反芻する。

あーーーーあそこで一回くじけたな。
あーーーーーーーあの自販機に救われたな。
あ!!あそこで初めて海に出会ったんだ。
ああ、そうそう、あのバス停をみつけたんだ。

それは「元親公史蹟前」というバス停。

わざわざ国道をはずれてまで、桂浜へのバスコースの途中にあるバス停。
未だに感涙してしまいます。

この土地で、元親さまは、愛されている。



それも一瞬、
バスは史跡前を通り過ぎ、
昨日は進まなかった初めての道をグングンすすむ。

しばらくは穏やかな風景の中
すると森が現れ、道もぐにゃりぐにゃり曲がっていく。
右へ左へゆれるたび、なんだか不思議な気分になってくる。
酔ってんじゃないよ。
ワープ機構に入った感じかな?SFで言うと。
ぐにゃりぐにゃり、空間もねじれていく感じ。

まーーーー
そんな自分勝手な妄想にひたっている間に現れたんですよ
直ぐ近くに海が!!!

おお!!

と一気に現実に呼び戻され、僕は体を乗り出しました!
海、大好きなんで!

おお!!!っと。

木と木の間の向こうに、海がさーーーーーーと流れていきます。
そうです。
あれは太平洋です。


しだいにバスはゆっくりになり、
停車。
着きました。「桂浜」。


それから先は、余計な事はなんのその
喉がかわこうが
闘犬がワンワン鳴こうが
途中、龍馬の像があろうが
桂浜へ一直線!

龍馬像の脇から、一本の階段を降り

来ました来ました来ましたよーーーーーーー


桂浜ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




















でっかいなーーーーーーー





















昨日、一昨日と何とも慌だたしいスケジュールを過ごしていたのに
太平洋の広さ
青空の大きさ
砂浜の白さ
二つの岩に囲まれた桂浜の見事さ
何も考えず、
なんだか長い時間、そこにいました。





名残惜しいけど
最後にそっと砂浜の砂と石を袋に入れて
その場をあとにしました。


桂浜

また来ます。



高知駅に着いたときは、まだお昼前。

商店街近くで行われている日曜市に出かけました。
市場をずらりとならべたような形で
端から端まで一直線に、市場をつっきっていきます。
美味しそうなものがたくさん。
素敵な笑顔の人々がたくさん。

ゆずの汁とかつおのタタキをお土産に買いました。



なんでしょう。

あまり語る必要がない気がします。


この日はゆったり、高知の空気と大きさに浸りました。


高知は、土佐は

大きい。


それが僕の感想です。


あとは、この日はチェックアウトして、高知龍馬空港から東京へ帰るだけ。
それは割愛いたします。





そんなわけで
土佐へ行き『誰ガタメノ剣』初演を公演いたしました。

それから2年ほど。


高知の思い出は、褪せることなく鮮明で、
一歩一歩この足で踏みしめ疾走した大地の広さも
酒を飲みながら笑いあう、人々の笑顔も
桂浜より長々と眺めた海の大きさも
それらを包み込む、空の高さも
まだまだ、昨日のことみたいです。

そしてもうすぐ
『誰ガタメノ剣』を再び上演します。

まえより、ずっと沢山の仲間、同士が集まっています。

人と人が結びつきあうそのきっかけがただ一人、長宗我部元親という男。

さて、本番。
もっともっと沢山の人たちと、結びついていけるのが楽しみでしょうがありません。
紀伊國屋サザンシアターでお会いしましょう!!!

東京 千田剛士



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