ちょっと感動した事と、そのあと切なかった事

夜遅く電車に乗っていたら
サラリーマン風の男性と今風の女性が
半ば抱き合うような感じで眠りこけていました。
しかも立ったまま。

時間も時間なんで、
車内は他にも睡魔に負けちゃった人はチラホラいました。

どこかの駅で人々が沢山降り、
先ほどの男女はようやく席を得て、今度は負けず楽しそうにくっちゃべっています。
いちゃいちゃしてるんですね。

2人の真ん前に、
明らかにしばらく睡眠状態の男性がいて、今にも横たえそうでした。

もう終電直近だったので
起こしてあげたほうがいいんだろうな
と思うんですが、
同時に、自業自得だなと僕は思ってしまうので
いつも放っておきます。

すると2人はいちゃいちゃを止め
今風の女性がすっと立ち上がり、目の前の男性に近づき言いました

「おい!おい!大丈夫かい!?」
声はとてもフランクです。

「今、●●駅だよ!」
「…●●駅??…!寝過ごしましたね…。お、降ります」
「うん。頑張れ!」

男性は会釈まじりにフラフラと降りていきました。


その素直に思った通りの行動が、嬉しくて感動でした。


その後2人、はゆったりと「終電間に合うかなー」などと、今の出来事の話をしている様子。
仲良いです。

次の駅につき
女性がお先に降りました。
男性に「じゃあね」と言って去りました。
男性の降りる駅はまだ先なのでしょう、座っています。
と思ったとたん
男性が立ち上がりました。
数秒、間をおいてから、
なんと降りたのです。
しかも「まいったな…」という顔をしています。



ドアが閉まりました。

たぶん
自分の家はこっちじゃないのに
それも言い出せず
駅まで送ることになったのでしょう。
終電はとっくに無いんでしょう。

そんな事も知らず
目の前の他人の終電を気にして起こしてあげる彼女(?)を、どんな風に見てたんですかね。
プロフィール

千田剛士

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2010年 紀伊國屋サザンシアター


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