『誰ガタメノ剣~千田剛士伝~』

高知・東京の日本横断ツアーが終了して2週間が経ちました。

たくさんの人に出会いましたし
たくさんの壁にぶちあたりました。

僕は「宍喰屋」という、信長や元親を相手に商売をしている、豪商の役をしていました。
商売柄、とにかく人を見る、見続けるという人間性があり、
僕自身も役になぞられて、誰ガタメのみんなを見続けていました。

初めに会った頃のみんなは、
よそよそしくもあり、
チャレンジの連続であったり
いごっそうでありました。

経験も経歴も、趣向も違う連中でしたから当たり前です。

うちの劇団に茂久田恵という女優がいます。

気が小さくて、
泣き虫で、
すぐ拗ねます。
うまくいかないと悔しくて悔しくてたまらないから。

稽古中は何度もびーびー泣きました。
そして次の日に
「昨日はすみませんでしたー!今日もよろしくお願いします!」
と気合を入れ直していました。
どうしても負けたくないからです。

だけどうまくいかないから何度も泣きました。

なんとはなしですが、
みんなの雰囲気が、変わりました。
うまくいかなくとも
茂久田が一所懸命だから
愛情をもってアドバイスしたり
茂久田に負けじと自分のシーンに改良を加えたり
一緒に泣いたりしていました。

最終的には、ご覧の通り
荒削りながらも、お客さんにも愛情を、もって受け入れてもらえるキャラクターになりました。

今回たくさんの、大物ゲストや屈強なザ・俳優、いちもつを孕んだ曲者など、強力メンバーが揃いましたが、
1番、集団の空気を変えていったのは、茂久田じゃないかな?
と思うのです。


ベテランは若人に、これでもか!と力を見せつけ
若輩は負けじと食らいつく。
曲者たちはこれだけは負けぬモノを武器に立ち向かう。
なんとも楽しい稽古風景でございました。

たくさんの成長がありました。

中でも大きな変化をしたのは僕の個人的な感想ではありますが、
主人公・元親を演じた片山耀将ではないか?と思っています。
きっと表向きにはわからない、それはそれはたったの一歩な事ではありますが
殿・元親、後輩・片山を見続けた宍喰屋の僕としては大きな変化でありました。

ここでは語りませんが大事にしてもらいたい。


さて、僕自身の事ですが
毎回、心血そそいで役に挑んでいるつもりですので
正直わかりません。
ただ、前を向くだけで、目の前そして未来のお客さんに向かって振りまくだけですので
結果どうだかは自分ではよくわかりません。
僕の回りからの評判は上々ですし、今回も役を好きになれたので良かったのでは?

ご感想、お聞かせください。



2011.6.9 千田剛士
プロフィール

千田剛士

最新記事
リンク
出演動画

シアターキューブリック
『誰ガタメノ剣』
2010年 紀伊國屋サザンシアター


シアターキューブリック
『ベイクド・マンション』
2009年 シアターサンモール


シアターキューブリック
『銚電スリーナイン』
2008年 銚子電鉄車内
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
黒(ぶら)っく もみじ