宮城県女川町の避難所での事 レポート

千田です。

女川へ行って参りました。

取手集合、バスで片道7時間。
茨城から福島を通過し、宮城のさらに東の端。

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ここ。

山あいの道路をずっと進み
宮城県の石巻市付近のトンネルを越えた瞬間
世界は変わりました。

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骨組みだけの家。
ぐしゃぐしゃの車。
不自然に曲がり倒れた鉄柱。
土台だけの家屋跡地。
瓦礫にうもれる商店。


まるで巨大な拳で横からぶん殴られたかのような建物や
巨大な怪獣に踏み潰されたような柱
巨大な赤ん坊にいじられ倒されたかのような乗り物たち

TVで見たままの風景がひろがっていました。

やっぱり現実でした。

女川町に近づくにつれ、その被害は甚大になり
海辺の街はごっそりなくなっていました。

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今でも重機が材木などをかたし、瓦礫を積み上げ、山を作っていますが
それがどういう意味があるのか僕にはわかりませんでした。

とりあえず、
粉々になった街の破片をハジによせて、平らな場所をつくっておく。

しかし、そこに何かが建てられるとは思えず。

「復興」

という言葉はとてつもなく重たく、遠く感じました。




避難所は、その津波でかっさわれた街を見下ろす形でそこにありました。

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周りを山にかこまれ、
広い空が頭上をつつんでくれる自然あふれる場所。

体育館や運動場を利用し、完全なプライベートはないものの
みなさんはなんとか「家」を手にしておられました。

運動がいろいろできる広大な施設だった場所。

体育館は仮設共同生活所となり
奥には仮設住宅が並び
自衛隊の皆さんが駐屯し
仮設のトイレが並んでいました。全部和式。

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瓦礫で発生した大きなハエがぶんぶん飛んでいて
ボランティアの皆さんがペットボトルを利用したハエ取り器をつくっていました。

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軒にはハエ取り紙がぶらぶら。

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手洗い。

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津波跡から収拾した写真たち

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愛媛からの応援





今日の僕らの仕事は、

豆腐屋さんの豆腐をみなさんに配り、
鷹匠による鷹のフライングショーの客寄せをやり、
みなさんと触れ合ったあと
インプロショーをして笑顔のお届け!

盛りだくさんですが
たった4時間あまりのひととき。

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ちょっとご紹介しますが
今回このお話をいただいたのは
「染野屋」さんという、“創業文久二年”という
老舗のお豆腐屋さん。

染野屋 http://shop.somenoya.com/

青いポロシャツにカートで移動販売をしている若者たちを街で見かけることと思います。
その他にも取手市にある本店での直営、ネット販売なども行っています。
卸はおこなっていない模様。

到着するとさっそくブルシをひいて
即席の炊き出し場が出来ました。

この避難所だけでは無いと思いますが

僕らが思っていた以上に
毎日のように、炊き出し、パフォーマー、ボランティアの皆様が
お見えになるらしく、この日も仮面ライダーオーズやクラシックシンガーのみなさま
歯医者の検診カー、ナポリタンを配る炊き出し、積み木で遊ぶ会。
そして我ら、豆腐屋に鷹のフライングショー、インプロショー。
など、沢山の外部の人たちが来ていました。

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日本中が「じぶんのできることをやる」というスタイルで集まっています。

とても嬉しい光景です。


だとしても

炊き出しはとても大事な生命線。

配給が始まるとすぐに長蛇の列ができます。


先に始まったナポリタンの列。

そして我らの豆腐屋の列。


その横で、僕らは人寄せをし、とうとうお目見えしたのが
ハリスホークのはっちゃん!

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鷹匠のパンク町田さんは、どうやら超有名人だそう。
ちなみに奥の人がパンクさん。

パンク町田 http://ultimateanimalcity.info/sidec/


「東北の人たちはとにかく照れ屋が多くって、全然よろこんでないように見えて、
後でこっそり「すごい楽しかったよ!」と言ってくるような人ばかりだよ!」

と聞いてたのでどうなるかと思っていましたが

子供は全く逆。
ものすごい食いつき。


そして


すぐに黒山の人だかり。

その後おこなわれた鷹のフライングショーも大盛況でした!

「鷹は風に向かって飛ぶのが得意♪」
などの豆知識あり、触れ合いタイムあり、記念写真あり。

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ついでに僕もパシャリ!いえい!

「鷹、かわいい!」とにっこにこしてた子たちが印象的な光景でした。


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この避難所はずっと奥にもテントが並び、
自衛隊さんたちの場所を横目にその場所まで豆腐を配りにいってきました。

みなさん素直によろこんでくださる。
素直に「おおいすぃ豆腐ねーー」と言ってくださる。

キューブリックで、まちの人と触れ合う企画を沢山やりましたが
同じでした。
ひととひとが触れ合って、やりとりをする。
一緒でした。
「こんにちは」と「ありがとう」と「またね」
これが素直であること。


炊き出し。


これが終了すると屋内へこもってしまう人が多かったですが


さて、僕らの出番。
僕らは僕らで客寄せをしないと行けません。

今回のメンバー

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インプロモーティブ主催 さやか。とメンバー

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即興ミュージシャン さと6

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何か考え事中 ヒロキュン

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ひょんな事でミカミくんが始めたロボットマイム。
子どもたちがあれよあれよという間に群がり
ミカミロボvs女川っ子たち!

本気の子供たち
僕らは爆笑!
子供を見て、楽しそうな大人たち。
汗だくのミカミくん。

少しして

僕らはインプロショーを始めました。

もう配布が終わった染野屋のみなさん。
ミカミロボと戯れていた子どもたち。
耳の不自由な方々。
ずっと僕らと対話してくれてた女川町のみなさん。
ボランティアスタッフ。

これが今回のお客さんたち。

いつもみたいなイケイケの
テンポ重視のショーではなく
まるでキャンプファイヤーみたい。
ともに歌いあい、笑いあい
ゆったり、和気あいあいのショーでした。


楽しかった。


その後も、何人かとお話ししましたが
何か欲しい物は?
と聞くと

「もう充分。気持ちだけで」

とおっしゃってました。
家もなく、明日もわからず、不安でいっぱいでしょうが
いつかは立ち上がらないといけません。
彼らにとって本当の充分は僕らにはわかりません。
僕らは僕らに出来ることをやるだけです。

心配したり
かわいそうだと思うことは、もはや失礼かな
と思った。

みなさんは現実をとりあえずは受け止め
笑顔をたくさん見せてくれた。

大変なことは当然たくさんだけど

生きることをやめたりはしない。

昨日は昨日。今は今。明日は明日。

これはこれでいい方に向かうしかない!

元気でいてくれたことがとりあえず嬉しかったです。


現場に行かないとわからない事だらけでした。
行けてよかった。

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プロフィール

千田剛士

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シアターキューブリック
『誰ガタメノ剣』
2010年 紀伊國屋サザンシアター


シアターキューブリック
『ベイクド・マンション』
2009年 シアターサンモール


シアターキューブリック
『銚電スリーナイン』
2008年 銚子電鉄車内
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