芝居だろうが漫画だろうがお笑いだろうが

先日イベントで、プロのお笑い芸人さんとご一緒しました。

とてもテンション高いキレ系の笑いをするコンビさんでしたが
普段はとても腰が低くて、ものすごく丁寧な人たちでした。
お客さんへのサービスもしっかりしてました。

しかも
ステージがとても面白く
その後、出演する我々はプレッシャーだ。
ジャンルも違うので比べられないし
我らの見せ物は我らだけのものなので
僕らは僕らでやりきったし、お客さんは楽しんでくれた。
よかった。


それにしても最近
面白い芝居がないねーーーー
と仲間と話すことが格段に多くなった。
芝居を見る量も減ったし、本当に面白い芝居をつくっている人は
まだまだいるんだろうけど
演劇界にある程度いる自分らにとって
感覚的に「最近、面白い芝居がないねーー」
が蔓延してきている。
事実
かつての演劇界に比べ、面白さの面で
レベルは年々目減りしていると思う。

ここから棚にあげるが

面白い芝居が減ったというより
つまらない芝居が格段に増えたんだと思う。

転じて、つまらない芝居人が格段に増えた。
芝居は個人競技ではなく、まるで風船かのように
全員が気を張ってないと成立しないから
つまらない人間がいればいるほど、いとも簡単に、気の抜けた作品ができあがる。

他にも映像界やアイドル界からの介入
劇団の急増
バイト生活者の増加

など、原因はいろいろあるんだろうけど、それはもはやどっちでもいい。


仲間とお芝居の話をしていると
かつて目をランランとさせて見に行った、
僕らがお芝居をやるきっかけになった大先輩たちの話ばかり。
とにかく面白かった!
あんな芝居がやりたい!と思わせてくれた!
もっと面白いものをつくってやる!と思わせてくれた!

それと同じ話を、最近の劇団に対して出来ないのは
本当にくやしい。
たぶん、自分たちも同じように思われているだろうからだ。


なんどでも棚にあげてやる。


本当に面白いものを作らんでどうする。
見に来るお客さんの人生を変えんでどうする。
あんな俳優になりたい!って思わせないでどうする。


お客さんはいろいろな期待を持って劇場にやってきていた。
今もそうであると思いたい。
だとしたら、もっともっと、お客さんの期待に答えないとダメだし
越えないとダメだ。

舞台上にいる間、作品を創っている間
毎瞬間、お客さんとコミュニケーションをとりなさいよ。

僕は演劇人なので芝居を例にあげたけど
漫画だって
お笑いだって
映画だって
スポーツだって
政治だって
最近はどんどん面白くなくなっている。

各界、お客さんへのアプローチの仕方は違うのかもしれないけど
お客さんは同じ人間だ。
好みがあるだの、自分がやりたい事だの、大人の事情だの言うな。

ありえない事なのかもしれないけど

万人が面白い!というものはあると思っているし、出来ると信じている。
それにはやっぱり
お客さんのどんなオファーも見逃さない献身的な受け口が必要だし
聞く耳、観察しようとする心が必要だ。

自分のことなど本当に、後だ



冒頭で紹介したお笑い芸人さんたちは
たしかに世間的には売れてはいないのだろうけど
たえず、全く違う客層に対し、必ず笑わせてやろう!
という意気込みがあった。必ずだ。
ものすごくお客さんの事をガシガシ凝視していたし
強烈につっこんでいた。
それでいて、自分たちの世界に一番のタイミングで導いていた。
それはもう、集中力でしかなかった。

はずせない

そんな世界にいるからこと培われたのだろう。

だけど
もっともっと上を目指すにはそれでもまだまだ足りない。
だとしたら
もっともっとだ。


それに
なでしこジャパンが見せてくれた。

万人が大喝采をし
たくさんの人に元気と勇気を与え、
きっと人生を変えた。
日本も変えたし、世界の目も変えた。
なにより、自分たちがこれから大きく変わっていくのではないだろうか。


もっと魂をこめて生きていこうと
思わせてくれた。


傑作だけを創っていこうぜ。
プロフィール

千田剛士

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出演動画

シアターキューブリック
『誰ガタメノ剣』
2010年 紀伊國屋サザンシアター


シアターキューブリック
『ベイクド・マンション』
2009年 シアターサンモール


シアターキューブリック
『銚電スリーナイン』
2008年 銚子電鉄車内
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