今週の『オキザリスの旗』

今週は、『オキザリスの旗』が載ってるヤングジャンプが木曜。
そして第一巻が金曜に発売!

スタッフの皆さんは怒涛の週だと思います!



最近、『特攻の拓』漫画:所十三せんせい
を読み返してみました。

面白い!

面白い漫画はいつ読んだって面白い!


そしてふと思ってんですが
『特攻の拓』の面白さって『オキザリスの旗』の面白さに似てんな
って。

すると、もの凄く思ってしまった事がありました。

ホントは、もっと前から思っていたことなんだろうけど
最近の『オキザリスの旗』がどんどん面白くなっていることもあいまって
表層に飛び出てきました。

『オキザリスの旗』は長宗我部元親が父親の志を継ぎ、土佐の小さい領土からどんどん大きな大名になっていくお話なのですが
当面の敵は、因縁の深い「本山家」なのです。

やっぱり思ってしまったのが

「本山家」ではどんなやりとりが行われているのだろう?
ということです。

主人公は元親なので、元親の周りの人間模様や、本人の心の揺れ具合、そして敵の強大さなどが、やはり描かれます。
単なる勧善懲悪であれば、ドラゴンボールや仮面ライダーみたく、どんどん最強の敵を出現させて
そいつらを主人公がくじけそうになりながらも何とか突破していけばいいけど
史実である元親のお話は
歴史であるから、そうもいかない。

現代みたく、インターネットやTVなどが無い時代なので、山の向こうの敵がどんな姿で、今何をしていて、いつどんな事をするなんて、もう、よくわからなかったはずで
現代から達観して、彼らを想うと、
ほぼ全ての人間が、必死で、誰かを恨み戦ったり、愛するゆえ死んで行ったり、神のいたずらに翻弄されたり、
それはそれは人間ひとりひとりにドラマがあったはずです。
それが歴史であり
その結果、自分たちがいるのだ、つながっているのだ、だから自分たちも頑張るのだと思える。
絵空事でないからこそ、ファンタジーと紙一重の時代劇に一喜一憂することができる。

歴史モノを扱う人は、そういったことを考えているはずで
だから、制限ある時間やページ数、舞台なら適量人数などを考え、作者は悶々とする。

僕らはたまたま戦国のお話を上演し、公演をしてきたから、その楽しさを知った。

だから気になってしまったのは

「今、そしてこれから元親に攻め滅ぼされようとしている本山茂辰は、何をかんがえているのだろう?本山家のひとたちはどんなドラマをもっているのだろう?まさか滅ぶことを考えてなんかいやしまい」

と。

ああ『特攻の拓』と似ているなぁ
と。


これから元親が戦おうとする織田信長も、ほんの小さな国から、いっきに全国全土をその手におさめそうなまで勢力を拡大した。だけど、前述したように、信長の家の周りは、城下と山と川と平野、そして織田家の人間と動物と植物ぐらい。どうやって、ずっと遠くの毛利家や、北条家、武田や上杉の人たちの姿を考えられるというのだろう?さらには、海を越えたところの島津や長宗我部のことなんてどんな輩だと思っていたのだろう。そやつらが、勢力を拡大しすぎた織田家をなんとかこらしめてやろうとやってくる。だけどその姿は見えやしない。想像しかできない。これは
とてつもない恐怖であろうと思う。
さらには信長は大洋も越え、世界まで想像していたという。
それは、僕にはそうでもしないと、日本全土から押し寄せてくる敵という敵を、ちっぽけなんだと認識できなかったんじゃないか?と思ってしまう。

誰もが必死だ。

守るべき者があり、築くべき家がある。



そこで『オキザリスの旗』を今週木曜に読んで

とっても嬉しかったのは

本山茂辰と奥方との、人間らしいやりとりが描かれたいたから。

誰だって、戦いたくって戦ってるわけでもない。


もう
一話分やったっていいんじゃないかと思うくらい。


長々と書きましたが、こんな風に思った矢先に描いてくれたので、実にうれしかった。



井出せんせいは
自分の成長とともに、作品も成長していっているから、これからがとっっても楽しみです。
さらにさらに、自分にとっての高い壁をぎりぎりで越えていって、また次の壁を越えていって、いつのまにかビッグな人間になってほしい。
その成長にあわせ、元親の顔つきも変わってきているからまた楽しい。




ああ、そうそう。

わーーーい!
って単行本買いにいったコンビニではことごとく売ってなくて
打ちひしがれてます。売れ切れちゃったのかな??
明日は書店に走ります。


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ですって!
プロフィール

千田剛士

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シアターキューブリック
『誰ガタメノ剣』
2010年 紀伊國屋サザンシアター


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『ベイクド・マンション』
2009年 シアターサンモール


シアターキューブリック
『銚電スリーナイン』
2008年 銚子電鉄車内
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