宮沢賢治大発見「雪渡り」

柴崎貴子にすすめられ
宮沢賢治「雪渡り」を読む。

なんだか滲みるなぁ。

宮沢賢治の好きなところは
ひとつひとつのお話が短いのに、必要な内容はギッシリ詰まってるところ。

作品によって違うけど、
「雪渡り」は、まるで映像を見ているみたい。

さくさく話が進んで、終始ワクワクし、風が去ったあとの小さなつむじのように、ふわりと終わる。

なんか、この感じ似てるなぁと思ったら、
ミステリ小説のようだなって思った。
賢治好きな人には怒られちゃうかしら。
宮沢賢治の作品の多くには、大抵、「謎」がつきまとっているので。
転校生・又三郎であったり、
銀河鉄道の行く先であったり、
料理店の注文の多さであったり、
ゴーシュの演奏に引き寄せられる動物たちであったり。
胸にチリチリ燻る謎の火種が、物語に大きな興味を抱かせている。

「雪渡り」もそう。

お話は、簡単で、多くの出来事はないが、風景が鮮やかで、ミュージカルの様に華やか。
読んでると、一緒に歌いながら狐の幻橙会に参加してしまう。
そして謎の行く先は、とってもほっこりした所で落ち着き、
いい気分で読み終える。

やっぱり宮沢賢治のいいところは
お話は短いのに、いっぱい詰まっているところ。

ほんとうに、ほんとうに
いっぱい、いっぱい


僕は漢那さんに
「ありときのこ」というお話を勧めました。
かわいらしくとも、しっかりとした生を感じられる良作です。
プロフィール

千田剛士

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2010年 紀伊國屋サザンシアター


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2009年 シアターサンモール


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