スタジオ3日目

『葡萄酒いろのミストラル』も本番直前稽古、スタジオ三日目です。
濃い時間が流れていきます。
演劇の歴史はそれはそれは永いもので
起源はなんでしょう?
神への祈願などでしょうか。
それが独立し、芸術化し、大衆化し
現代ではどんな位置づけなのでしょう。
ここ数十年でも、それは大きく様変わりしています。
ぼくはあくまでも娯楽と捉えていますので、
お客さんにいかに楽しんでもらえるか??
が主題なのです。
ただガヤガヤすればいいってものじゃないし、
真っ直ぐ進めばできるってものでもない。
時には邪道も必要だし
不純物は一切あってはならない時もある。
ま、捉え方はさまざまなので、あくまでイメージですが。
とにかく真摯に取り組むことです。
いろいろな手法を用い
考えられる試行錯誤を繰り返し
若さや老獪さ、人間らしさを吹き出し
五感もフルに使い切り
命と魂も燃やしつくす。
そんなこんなで一つの作品が生まれる。
まさに汗と涙と血と涎の結晶。
それでも完成という言葉は絶対に似つかわしくなく、
終わりは永遠にやってこないから、いつまでも頂を追い続ける。
そういう苦しみがずーーーっと付きまとう。
それが舞台。
しかしなんだろう。
何の意図もなく、思いがけず、完全に外の世界から
大きな大きな濁流のようなパワーを感じる時が、あって、
作品がデカイ彗星にのって流れていく。
神の見えざる手のような何か。
僕は神様を信じていない
逆に人間の力は信じてる。
だからこれは奇跡や偶然や、はたまた勘違いではなく
やはり何かの結晶なのだと思う。
だから
真摯にとりくむ。
最後まで頂を目指す。
人間の力を信じる。
みんなでたった一つの道を共有する。
これしかない。
さぁ、今日も稽古がんばりまぁす~
~。