鹿児島公演の初日

『島津の疾風』鹿児島公演の初日があけた。

朝早く起き、まだ小雨降る、うっすらと暗い中、バスを走らせ
劇場へ向かう。
まちもぼちぼち起き始め、世の中がどんどん明るくなっていく。
劇場に到着し、2時間もしないうちに1ステージ目開演!
その間に、挨拶をし、アップをし、みんなでダンスを返し稽古をし、
髪型と顔をメイクアップして、マイクを装着し、衣裳に身をつつんだ。
そして、心を高めていった。
この日一本目の関ケ原の戦いへと身を投じた。
終演後、1時間もしないうちに2ステージ目開演。
終演後、修正点を話し合い、食事をとり、休息をとり、3ステージ目を行う。

毎ステージ、全力を以って戦いを挑んだ。
見に来てくれた各1000人ほどの少年少女たちはワハハと笑い、キラキラとした瞳をずっと向けてくれていた。大きな暖かい拍手を贈ってくれた。
怒涛のように過ぎていく時間の中、ようやく薩摩へかえってきた実感が湧きました。

全編・薩摩弁であり、時代劇であり、演劇であるという難しさを危惧していたが
彼ら彼女らは全力で観劇してくれ、そんな事は杞憂におわった。

1ステージ直前
作・演出の緑川がいつものように僕らを鼓舞する。
その最後に、これが初めての観劇であり人生をかえる事があるかもしれません。
とつづけた。

僕が大学で演劇人生をスタートさせ、初めてがっつり取り組んだ作品を上演する日、
その時の演出家は「見に来たひとたちの人生を変えるつもりでやろう!」と言っていた。
その頃のことがフラッシュバックした。
今でもこの言葉は僕が演劇をする上での座右の銘となっている。
人生。
変えてあげることが少しでもできただろうか?
演劇を初めて欲しいなどとは思わないけれど、大の大人が人前で全力ではしゃぎ、大汗をかき、吠え、憤り、大笑いをし、体を震わしている。
世間では恥ずかしいと言われるシーンなのかもしれない。
だけど、それを飛び越え、たわいもない壁をはずしたところに、
なにか大事なものがあるのではないか?
たぶんそれだけを信じて僕らはそこにいる。
それが少しでも伝わり、
ほんのちょっとでも人生が好転していくきっかけとなってくれたら
いいな
と。

結果などは僕にはわからない。僕らの仕事は伝えるだけ。
そういう点で言えば、ひとまず満足しました。

今日はホテルに帰った後、みんなで共同浴場へいき、
お肉を食べました。その後、僕はまちをふらつき、気になったラーメン屋へ入りました。
スープがしみました。

いろんな事を得た1日でした。
明日、『島津の疾風』千秋楽!こんどは何を得られるか楽しみです。
プロフィール

千田剛士

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出演動画

シアターキューブリック
『誰ガタメノ剣』
2010年 紀伊國屋サザンシアター


シアターキューブリック
『ベイクド・マンション』
2009年 シアターサンモール


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『銚電スリーナイン』
2008年 銚子電鉄車内
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